「ジャッツ タッコーラ 」をという商品をご存知ですか?
少し前にTV番組で取り上げられて注目されていた商品なのでご存知の方も多いと思いますが、「コーラ」と「にんにく」を組み合わせた炭酸飲料です。
TVで取り上げられた理由は、ネット予約で1カ月待ちという程の人気商品であることもありますが、この商品がユニークさをもっているということが大きいと思います。
ユニークというのは、「商品の味」と「商品名」です。
「ジャッツ タッコーラ」という商品は、炭酸飲料のコーラの味を「にんにく味」にした商品です。
「にんにく味のコーラ」ってどんなものなのか興味を惹かれますよね?
しかも、大人気商品であるなら、尚更「飲んでみたい!」と思ってしまいます。
そして、商品名もユニークです。
この商品は青森県三戸郡田子町が開発したのですが、「ジャッツ」というのは青森県南部で”驚き”を表す言葉です。そして「タッコーラ」というのは田子町(たっこまち)の「タッコ」とコーラを組み合わせた造語です。
この2つを組み合わせて「ジャッツ タッコーラ」という商品名、つまり、「驚きの田子町のコーラ」ということですね。
また、なぜ「にんにく味」なのかというと、田子町は、にんにくの名産地だからです。
地元の名産品をつかって、町おこしできる商品を開発したというわけです。
ポイントは「にんにくコーラ」という商品名にしなかったこと。
「にんにくコーラ」という商品名にした場合、にんにく味のコーラということがすぐにわかるので、何の驚きも生まれませんが、「ジャッツ タッコーラ」という商品名にすることによって、
「どういう意味?」と興味を持ち、その「商品名の由来」とか「田子町がにんにくの名産地」ということを、いろんな人が口コミしてくれるきっかけになるからです。
ネットでは予約1カ月待ちですが、田子町に行けば販売しているお店があるようですので、「すぐに飲みたい!」という方や、「青森に行ったお土産に」という方は現地に赴いて、直に「ジャッツ タッコーラ」を体験してみてはいかがですか?
商品開発のアイディア は「 かけ算 」| タッコーラ をヒントに考える
新しい商品やサービスを創りたい!と考えている方にとって、この「ジャッツ タッコーラ」という商品はとても刺激になると思います。
特に町おこしを考えている方にとって、ものすごいヒントになると思います。
というのも、「にんにく味のコーラ」という視点で考えると、実はそんなに真新しいアイディアではないからです。
なぜそんなことが言えるかというと、似たような発想で、もっとメジャー商品が存在するからです。
その商品とは「ジンジャーエール」です。
ジンジャーエールは、「生姜味のソーダ」。つまり、「ソーダ」×「生姜」の組み合わせで出来ているということがわかります。
要するに、
「既製品」×「○○」というかけ算で、新しい商品アイディアを生み出すことができるということです。
その成功例の一つが「ジャッツ タッコーラ」ですよね?
そう考えると、新しい商品というのはいくらでも考えられそうな気がしてきませんか?
町おこしを考えている方の場合、町の名産品を既にある既製品と組みわせることで、新しい商品アイディアをバンバン生み出せると思います。
例えば、田子町と同じように、名産品とコーラを組み合わせてみてはどうでしょうか?
「人参」×「コーラ」
「玉ねぎ」×「コーラ」
「ジャガイモ」×「コーラ」
「ネギ」×「コーラ」
どれも微妙な組み合わせと思うかもしれませんが、やってみたら意外とイケるかもしれません(笑)
それに、「コーラ」がダメなら「ソーダ」にするという方法もありますし、「紅茶」や「緑茶」と組み合わせるというように、組合せ方はたくさんあります。
また、この商品発想法は、食べ物以外でも使えます。既に存在するもので言えば、
「整体師」×「出張」=「出張整体サービス」
「カフェ」×「猫」=「ネコカフェ」
「漫画」×「個室」=「漫画喫茶」
「電話」×「パソコン」=「スマートフォン」
など、いろいろな商品やサービスが「組合せ」で出来ていることがわかると思います。
さらにいうと、例に挙げたものを違う組み合わせにすることで、また違う商品があるということにも気づくと思います。(例えばメイドカフェや猛禽カフェ)
あなたの商品やサービスも、「既にある何か」と組み合わせることで、全く新しい商品やサービスを創ることはできと思いませんか?
面白いと思った方は、是非、取り組んでみてください。
今回は以上です。