「口コミを意識した戦略を行っていますか?」
この質問に「YES」と答えられる人は、ほとんどいないと思います。その最大の理由は、「口コミは自然発生するもの」というような誤解をしているからです。
特にtwitterやFacebookの使用が当たり前になっている現在、この口コミというものが起こりやすくなっていますので、「良い商品やサービスを提供していれば、口コミされる」と思うかもしれません。
しかし、残念ながらそれだけでは口コミにはなりません。この話を聞いて、「私は、美味しいと思ったお店をtiwtterなどで紹介してます!」という方もたくさんいると思います。
口コミというのは、その先が重要です。その先というのは、話題になり、拡散されるか?ということです。
例えば、あなたが「あそこのお店、美味しかったよ!」とだけツイッターに投稿したときに、フォロワーの友達は「へぇ~」の一言で終わってしまっていませんか?「どう美味しかったの?」というように話題になったり、自分のフォロワーの人達に拡散したりはしませんよね?
つまり、SNSに情報を投稿したからといって、必ずしもその情報が拡散されたり注目されたりするわけではないということです。もっというと、拡散されることの方が稀であるということがわかります。
口コミを発生させるたった1つのポイント
「じゃあ、やっぱり口コミを意識した戦略なんて無理じゃん!」
というツッコミが聞こえてきそうですが、実は、口コミを発生させるためには、たった1つのポイントを押さえるだけです。
そのたった1つのポイントというのは、「面白さ」です。
「面白さ」というのは、「笑わせる」というような意味ではなく、感情を刺激することです。感情を刺激し、思わず誰かに話したくなる情報をお客さまに伝えるのです。
例えば、「ごく普通のチャーシューメン」と「10㎝位の特大チャーシューが5枚入ってるチャーシューメン」と「チャーシューの代わりに豚バラブロックがお椀を横断しているチャーシューメン」という情報では、どのチャーシューメンが興味を惹かれますか?少なくとも「ごく普通のチャーシューメン」がどんなものか気になるという方はいないと思います。
これは、”見た目”を面白くすることで口コミを引き起こすパターンです。見た目に特徴を持ってくると、それだけで口コミを生み出すきっかけになります。
しかし、「ウチの商品は、見た目は変えられないんだよ」という方もいると思います。見た目を面白くできない商品やサービスでは、口コミを起こせないのかというと、そんなことはありません。
例えば、そのサービスが生まれたキッカケのストーリーを語ることで、「〇〇のために生まれたサービス」というキーワードが口コミされるようになります。
なぜ、ストーリーを語ることが口コミに繋がるのかというと、「あのサービスが生まれた秘密知ってる?」というように、誰かに話しやすくなるからです。
紹介した2つの方法以外にも、いくつかの方法がありますが、共通しているのは「誰かに話したくなる理由」を用意することです。
一昔前の学生にとっての話題は「昨日のTV番組」です。「昨日のあれ見た?」「見た見た!〇〇がよかったよね!」というような会話がされていました。これは、TV番組を見た人が、その感想を誰かに話したい!仲の良い友達と共有したい!という感情が働いているからです。
ですから、その番組を見ていない人がその話を聞いて「面白そう!」と感じた場合、次回の放送はきっと見るようにしていたと思います。
これも立派な口コミの効果ですよね。
では、TVをあまり見ないと言われている現在ではどうでしょうか?
基本的には同じだと思います。
ただ、一昔前と違いネットが普及したことで、話題のタネを探すところはネットやソーシャルメディアに変わったという違いはあるかもしれませんが、「〇〇って知ってる?」というように、つい誰かに話したくなる「話題のタネ」を共有しているという点では変わりません。
さらに、今の時代の場合、話題になったことはすぐにスマホで確認することができるので、それを知らなかった友人にも、スゴイ勢いでその情報が拡散されていきます。
つまり、口コミの影響は健在で、むしろ拡散するスピードが速くなったことを踏まえると、口コミの影響は大きくなっているということがわかります。
あなたが取り扱っている商品やサービスに面白さという要素を加えることで、思わず誰かに話したくなる理由に変えることはできませんか?それが、お客さまが口コミをしてくれる理由になります。これが口コミされることを意識した戦略です。
面白いと思った方は、是非、取り組んでみてください。
今回は以上です。