ビジネスにおける八方美人の問題
誰にでもいい顔をする人は「八方美人」といわれ、常に、人の顔色をうかがって、本心では何を考えているか分からないという理由により、嫌われる傾向があるようです。
要するに、「本音がわからないから信用できないので、積極的にかかわるのは辞めとこう・・・」ということだと思います。
それを踏まえたうえで、お伝えしますが、もしかしたらあなたのビジネスは八方美人になっているかもしれません。
いいかえると「当社の商品は、子供から大人まで誰でも満足できる素晴らしい商品です!」というようなPRをしていませんか?ということです。
「どうせならできるだけたくさんの人にPRしたい。」という思いからついついやってしまいがちのことではあるのですが、視点を変えると、「商品を買ってくれるなら、誰でもいい」と言っているようなものです。
あなたは、そんな人を信用して商品を購入しようと思いますか?当然、答えは「No!」ですよね?
誰のためのサービスですか?
私は「お客さまを集めて、リピーターになってもらうための活動」をマーケティングと定義しています。そのマーケティングにおいて「誰に、何を、どうやって?」ということを、押さえておくべきたった1つのポイントとしてお伝えしています。(詳しくはこちら ⇒ マーケティングとは何か?)
とくに、「誰に」ということが決まらなければ、ぼやっとした商品PRになってしまったりありきたりな商品紹介といったような、つまらない商品紹介になってしまいます。
”つまらない商品”をお客さまは「買いたい」とは思いません。お客さまが「買いたい!」と思うのは、”面白そうな商品”です。
”面白そう”というのは、「笑える」というような意味ではなく、例えば、その商品を使うことで、愉しい未来をイメージさせることです。
未来をイメージさせるには、まず最初に「誰に」ということを明確にすることが大切です。
「この商品を使えば、誰でも幸せになれますよ!」なんて言われても、詐欺とか危ない匂いがプンプンしているので、買おうとは思いませんよね?
そうではなくて、「こんなことで悩んでいるのなら、商品の〇〇によって、その悩みから解放されますよ!」と「誰に」を明確にすることで、具体的で信頼できそうな商品紹介に変わります。
この「誰に」を明確にすることを、「ターゲッティング」と言います。
そしてこのターゲッティングは、絞り込めば絞り込むほど、具体的で魅力的な商品紹介がしやすくなります。
例えば、「大人の人」より「大人の女性」、「大人の女性」より「36歳女性」、「36歳女性」より「36歳、専業主婦」、「36歳、専業主婦」より「36歳、専業主婦、子供有」・・・・というように、「誰」という部分をどんどん絞り込んだ方が、抱えている悩みが具体的になるので、ピンポイントで悩みを解決できる商品紹介が出来るようになります。
一人でも多くの方に売りたい気持ちはわからなくもないですが、だからといって、誰にでもいい顔をする「八方美人」の商品紹介をしていては、誰からも相手にされなくなってしまいます。
そうならないように、ターゲッティングをしっかりとやることが大切なのです。
「誰に」が絞り込めれば、後は、どうしたらその人が「面白い!」と思い、買いたくなるのか?を検討し、商品紹介に取り入れるだけです。
ターゲットを絞り込み、「八方美人」の商品紹介にならないように気を付けましょう。
今回は以上です。