■人を待たせてはイケない
営業担当者は、やらなければいけないこともたくさんあります。
事務処理、契約書作成、提案書作成、アポ取り、会議・・・
そして、お客様との約束。
営業担当者として、一番やってはいけないのは、人を待たせることです。
あらかじめ時間を約束しているということは、
相手の時間も拘束するということになります。
つまり、
お客様と約束するということは、
その時間を確保させるだけの何かをお客様に与えることがとても大切です。
その何かとは、
例えばお客様の問題を解決する提案であったり、
お客様の悩みを和らげるアドバイスであったり、
お客様のストレスを和らげる楽しい時間であったりします。
それはお客様に限った事だけではありません。
社内資料の提出期限があるということは、
それを確認する人がいます。
さらにはその先に、その資料の確認を確認しなければならない人もいます。
ですので、提出期限を守らなければ、
それらの人たちのスケジュールを侵害することになります。
自分にとっては、大した遅れではないかもしれませんが、
そのちょっとした遅れが他の人に
どれだけ影響を与えるのかを考えていない人が意外と多いです。
今の時代の営業担当者は、
人間関係を築くことがとても大切になると他の記事でも述べましたが、
時間を守らないということはその人間関係を自ら壊すことになります。
■「時間をまもる」の勘違い
また、勘違いしている人も多いのですが、
「早ければいいんでしょ?」という考え方の人もとても多いです。
しかし、これは大きな間違いです。
なぜならば、
相手には相手の予定があるということを忘れているからです。
例えば、15時に約束をしていたのですが、
道が空いていて14:40分に到着したとします。
その際にあなたはどう行動しますか?
もしも、そのままお客様に訪問するという行動を選択していたら、
それは
「自分の都合で勝手に早く到着したのにも関わらず、
自分が待つのが嫌だから行動した」
ということになります。
「たった20分でしょ?何を大袈裟に言ってるんだか・・・。」
なんて思った方は、そういった行動を取っている可能性があるので要注意です。
「たった20分」かもしれませんが、
その「たった20分」でもできる仕事はたくさんあります。
お客様も忙しいので、
「15時にアポがあるから、それまでにこの仕事を終わらせておけば、
15時からの打合せをスムーズに行えるぞ」
といった行動予定を立てて、仕事をしています。
「たった20分」早く訪問されることで、
お客様にしてみれば、
「もうちょっとでこの仕事が終わる所だったのに・・・。
タイミングが悪い営業担当者だな・・。」
などと感じ、その後のプレゼンには好意を示しにくくなってしまいます。
■自分との約束をまもることから始めよう
こういったことを未然に防ぐためにも、
常日頃から自分の行動を見直すということをお勧めします。
「少し遅れても大丈夫だろう。(相手が、待っていてくれるはずだ)」
「まだ間に合う。(自分なら大丈夫だ)」
「後でテレマしよう。(時間があるときにすればいいや)」
仕事中にこういった思考をしていると、何でも先延ばしにし、
仕事が山積みになり、相手を待たせる人間になってしまい、
結果として信頼されない人間になってしまいます。
そうならないためにも、日頃から余裕をもって行動するために、
「すぐにやる」という意識を持ち続けることはとても大切です。
人を待たせるのは論外ですが、自分が待たないということもダメです。
この部分だけを切り取って解釈すると、
自分が損したような気持ちになるかもしれませんが、
人間関係を構築するうえで譲り合いの心も大切だということを
忘れてはいけません。
(前のページへ戻る)