掃除で手を抜く 人は 仕事もできない !なんていわれますが、逸話(事実?)としてよく言われるのが、パナソニックの創業者である松下幸之助さんは、人材教育において掃除を励行させていたというのはご存知でしょうか?
いまの時代、「会社の掃除は清掃員がするもの」という認識があるかもしれませんが、小さな会社では、まだまだ社員に掃除をさせているところもたくさんあります。
ですが、掃除=職場環境を整えるという意味合いもあると私は考えます。まぁ、「掃除は新人にやらせるもの」という認識の人も多いのは事実ですが、本来は役職や先輩後輩に関係なく、みんなで行うものです。
松下幸之助さんは他社の工場を訪問見学したときなどに、現場を見ただけで経営がうまくいっているかどうかを言い当てることができた・・・というエピソードがありますが、なぜそれができたのか?という理由は意外なものでした。
それは、(視察中の)仕事の様子ではなく、掃除の状態を見きわめることで、仕事の円滑な流れや現場の人たちの心がまえを洞察できたからではないか?と言われています。
掃除で手を抜く 人は、 仕事も手を抜く ??
つまり、手を抜いて掃除をするような人達であれば、仕事でも手を抜いているような人たちであるので、その工場の経営状態はよくないだろうということです。
では、なぜ掃除で手を抜いている人は、仕事でも手を抜いていると考えることが出来るのでしょうか?その答えのヒントは、実際の掃除の現場にあります。
実際に掃除をするときを思い出してみて下さい。
例えば、掃除の際に次の3つの事を行っているとします。
①机の上を拭く。
②床に掃除機をかける。
③床をフローリングシートで拭く。
あなたなら、どういう順番で掃除を行いますか?
もしも、「掃除の順番なんてどうでもいいでしょ?」と思った方は要注意です。なぜなら、掃除を行う目的である、「キレイにすること」を忘れてしまい、掃除をするという行為で満足しているからです。
実は、上記した例の3つの順番を変えるだけで、その目的である「キレイにすること」を達成できなくなります。
もしも、②→③→①という順番で掃除をした場合、最後に机を拭くことで、机の上にあったゴミが床に落ちてしまいます。
ということは、最後に机を拭くことで床を汚すことになり、掃除をした後なのに、床にゴミが落ちている状態になるということです。
本来ならもう一度床を掃除する手間が発生します。
もしかしたら、「そんな微々たることを・・・」と思った方もいるかもしれません。しかし、その「微々たること」を怠ったために、ミスをするということも十分考えられます。
このことから、掃除で手を抜いている人は、仕事でも手を抜いているということが考えられます。
そして、仕事で手を抜いているということは、小さなミスを何度も繰り返して行ってしまう原因となり、言いかえれば仕事が出来ない人と考えることができます。
掃除で手を抜く人 = 段取りが悪い = 仕事ができない??
松下幸之助氏も掃除をうまくやるには段取りが必要であり、段取りが悪ければ仕事は完全にならない。この点において掃除と仕事は同質のものであるという見解を示しています。
たかが掃除、されど掃除。掃除も段取りよくできない人に、仕事が段取りよく出来る人はいないということです。
一見キレイ事に聞こえるかもしれませんが、意外なことに面白いほど当てはまります。人のふり見て我がふり直せということわざがあるように、自分自身の掃除の仕方について定期的に見直し、改善していくということも大切だということですね。
上記した掃除の順番ですが、
①机の上を拭くことで、机をキレイにし、机の上のごみを床に落とす。
②床に掃除機をかけることで、床をきれいにする。
③床をフローリングシートで拭くことで、掃除機で吸えなかった汚れを落とす。
という順番が良いのではないかと思います。
今回は以上です。
面白い!と思ったらぜひ実践してみてください。
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