強みを訴求するアイディアのご紹介です。
ライバル企業との差別化が難しい商品を取り扱っている場合、
いかに、「自社商品が素晴らしいのか?」を伝えることがとても重要になります。
ただ、伝えるにしても機能一覧票を作って渡すなどの方法では効果がありません。
伝えたいことを絞込み、お客様に共感してもらえるような工夫が必要です。
海外の企業では、面白い方法で強みの訴求を行っているのでご紹介します。
面接中に突然隕石が降ってきたら!?
ご紹介するのは、大手家電メーカーのLGが、84インチの薄型テレビを訴求するために、
チリで実施したドッキリプロモーションです。
実はLGという企業は、モニタの「画質の良さ・鮮明さ」を伝えるために、
かなり面白い企画を展開してきた企業です。
今回のテーマは、What would you do in this situation? – LG Meteor Prank
(あなたは、この状況でどうしますか?)
舞台は、就職の面接会場。
事前に面接官の後ろにLGの大型モニタをセットしておきます。
そのモニターには、外の風景が鮮明にうつしだされいて、
求職者にとっては、そこには”モニタ”ではなく”大きな窓”があるように見えています。
面接が進行する中で、突然、外(モニタの中)の左端が赤みを帯びてきます。
よくよくモニタを見ると、左上から隕石が落ちてくる様子が映しだされており、
この様子に気づいた求職者は「本当に隕石が窓の外に落ちてくる」と勘違いして大パニック!
さらに墜落の衝撃に合わせて部屋の電気を消すことで、
よりリアル感を追求。
そして、真っ暗になった部屋の中を不安げにさまよっている求職者のもとに、
突然明かりをつけて面接官を含む仕掛人達が現れ、種明かしをするという流れ。
就職の面接会場という緊張感漂うシチュエーションを、
ドッキリの現場にしてしまったこの企画。
ドッキリ被害者の中には、種明かしの後に激怒してすぐに帰った人もいたようです。
(参考:AdGang http://adgang.jp/2013/09/39307.html)
ドッキリで伝えたかったこととは?
モニタの「画質の良さ」という強みを訴求するために企画したこのプロモーション。
このプロモーションをただのユーモアあるドッキリではなく、
きちんと強みを訴求していることにお気づきいただけたと思います。
まず、壁に取り付けたモニタの映像が、
本物の窓の風景に見えてしまうくらい鮮明に映し出すことが出来るということ。
そして、画面が大きくなると動きのある映像が不自然にみえてしまいますが、
このドッキリでは、その点もきちんと克服していることを表現しています。
それは、隕石が落下している動画のシーンです。
隕石が落下している映像を求職者がまじまじと画面を見ているにも関わらず、
それがモニタの映像であると気づかせることなく、
ドッキリにひっかけることに成功しています。
このシーンにより、
大画面でも動きのある映像に強いということを訴求することに成功しています。
普通に動画を見てしまうと、悪質ないたずらですが、
このいたずらを成功させるためには、モニタの映像力が優れていることが絶対条件です。
言いかえれば、映像力に自信があるからこそできる、いたずらであることがわかります。
簡単にはマネできませんが、このアイディアは参考にしても良いと思います。
例えば、このドッキリ動画を参考にするならば、
・商品やサービスで絶対の自信を持っている点は何か?
・その自信を持っている点を効果的に訴求できる方法は何か?
・それを非日常の世界で表現できないか?
という点で考えてみると面白いプロモーション動画を作ることが出来ると思います。
ポイントは、あまり難しいことは考えすぎないということです。
頑丈さがなら、高い所から落とす、衝撃を与えるなどのシーンを見せるだけでも
十分効果的です。
あとは、それにどんな「ユニークさ」をプラスするのかで、
共感や興味の引き具合を加速させることが出来ます。
ここまでのクオリティーのプロモーションは提供できませんが、
動画を活用したプロモーションに興味がある方は、ご相談下さい。
(ご相談はお問合せからお願いいたします。)
動画はコチラ
今回は以上です。
P.S.
このドッキリのターゲットは採用者候補だったそうです。
つまり、「こういう遊び心(ドッキリ)がある会社だけど、
あなたはその一員に加わってやっていけそうですか?」
っていう意図もあったのでは?と思います。
実際に、ドッキリを受けて怒って帰ってしまった人は、
社風に合わないということが事前にわかったので、ある意味ラッキーですよね。
こういう採用方も、面白そうですよね。