「お客様」という言葉は、ビジネスのさまざまな場面で使われています。飲食店の場合なら、店の前で入店するかどうかを悩んでいる人もお客様ですし、初めて来て注文してくれた人もお客様ですし、何度も利用してくれる常連の人もお客様です。売上に関係がありそうな人は、全部「お客様」と呼んでいるのですが、実はその性質には違いがあります。
お客様は大きく3つに分けることが出来ます。それは「見込客」「購入客」「顧客」です。
「見込客」というのは、あなたの商品やサービスを喜んで買ってくれる可能性のあるお客様の事です。あなたの商品やサービスに対して興味があるのですが、まだ購入には至っていない状態のお客様がこれにあたります。
「購入客」とは、あなたの商品やサービスを一度でも購入したことのあるお客様のことです。1度だけしか購入してないお客様や、何回か購入してくれたけど、長い期間利用してもらっていないお客様もこれにあたります。
そして「顧客」とは、あなたの商品やサービスをいつも喜んで購入してくれるお客様の事です。新しい商品がでたらそれも喜んで購入してくれるお客様で、常連客やファンというお客様がこれにあたります。
お客様を「仕分け」するなんていうと、ちょっと冷たくて嫌な奴に思われるかもしれません。しかし経営を行っていくうえではとても大切なことですので、参考程度に行ってみることをオススメします。
まずは、これまでのお客様を「見込客・購入客・顧客」にそれぞれ振り分けてみて下さい。そうすることで、今どういう状態のお客様を抱えているのかを把握することができます。
振り分けの際にはしっかりとした判断基準を設けることが大切です。まず「購入したかどうか?」で見込み客と購入客を振り分け、次に「お客様が常連客又はファンになっているかどうか?」という視点で、購入客と顧客とを振り分けてみて下さい。購入額で判断するという考え方もあります。
そして振り分けた結果、「見込み客・購入客・顧客」のそれぞれのお客様の割合をチェックしてみて下さい。それが今抱えているお客様の割合ということになります。
「顧客」に振り分けられたお客様の割合はどれくらいでしょうか?経営を安定させるには、「顧客」層のお客様を増やすことがとても重要です。
そのためには、まず現在の状況を把握することがスタートです。お客様を仕分けする判断基準を設けて、現状のお客様を把握したうえで「どうしたら顧客層のお客様を増やすことが出来るのか?」ということを考えてみてはいかがでしょうか。
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