私が普段意識していることの一つに、
「うまくいったらみんなのおかげ、うまくいかなかったら自分のせい。」
という考え方があります。
誤解しないで欲しいのですが、「こういう考え方をしているオレってかっこいいでしょ?」というわけではなくて、私も、失敗した時には誰かのせいにしたい時もありますし、成功したら、自分の手柄にしたいと思います。なので、そうならないように「意識」しているということです。
人に強要するようなことではありませんが、多くの人にこの考え方を持ってほしいと内心思っています。
しかし、現実にはこの考え方を持つのはなかなか難しいかもしれません。
「うまくいったら自分のおかげ、うまくいかなかったら相手(仲間や部下、取引先など)のせい。」という考え方を持っている人もいますし、「うまくいったらみんなのおかげ、うまくいかなかったら相手のせい。」という考え方を持っている人も多くいるような気がします。
うまくいった時には仲間みんなで成功を祝い、うまくいかなかった時には、仲間みんなで相手への不満やグチをいう。確かに仲間意識は強くなるかもしれませんが、「うまくいかなかった」ということが次回に活かせるような成長にはつながりません。
結果に対する責任を相手に押し付けることで、原因については全く触れずに終わってしまうからです。
結果には必ず「原因」が存在する
もの事には必ず、原因と結果の関係が成り立ちます。「Aという結果が起きたのには、Bという原因がある」というものです。
しかし、多くの場合「Aという結果になったのは、Cさんのせいだ!」という責任の所在を明らかにすることで満足してしまい、Bという原因については全く触れません。
本当であれば、「では、Cさんはなぜそういう行動を起こしたのか?」とか、「では次にCさんがそういう行動を起こさないためには、どのような予防を行うことが出来るのか?」といったところまできちんと落とし込む必要があります。
なぜなら、一つの結果に対する原因が分かれば次回同様の事を行う際に、同じ過ちを繰り返すということを防ぐことができるからです。
「なぜうまくいかなかったのか?」ということを考える際に、「取引先が約束を守らなかったからだ!」と相手に責任を押し付けることは、改善の視点から見ると意味がありません。この場合、「取引先が約束を守らなかった理由は何か?」という原因をつきとめ、「では、今後うまくいくようにするためには、どうしたらよいのか?」ということまできちんと突き止めることが重要です。
そうはいっても、現実には明らかに相手に非がある場合もあるので、それを自分のせいにするのは納得がいかないこともあります。そんなときは、ネガティブをポジティブに変える方法を使ってみて下さい。
それは、「誰かのせい」ではなく、「誰かのおかげ」に変えるというものです。
「取引先のせいで、うまくいかなかった。」ではなく、「取引先のおかげで、今後同じ失敗をしなくて済むようになった。」というように捉えるのです。
私もうまくいかない時には、つい誰かのせいにしまいたくなります。しかし、その気持ちをぐっとこらえて、「誰かのおかげ」に変えるように意識することで、あまりネガティブな気持ちを持続させないようにしています。
「うまくいったらみんなのおかげ、うまくいかなかったら自分のせい。」
そのために、「誰かのせい」を「誰かのおかげ」に変える。
「楽しく仕事をしたい」と考えている方にオススメの方法ですので、是非、試してみて下さい。