国民の祝日や、行事、イベントというのは、それに関連する業界しかビジネスに取れることはできないと思っていませんか?
前回、”今年の「成人の日」の記憶が残っている間に、来年の「成人の日」のイベントの計画を立てましょう。”ということをお伝えしましたので、今回はその続きとして、「成人の日」とほとんど関係の無い業種であっても、「成人の日」をビジネスに取り入れる方法を紹介します。
その方法は「成人の日」に限らず、他の祝日や行事でも当てはめて使うことができる方法ですので、これまで「自分は関係のない業種だから・・・」といように、何もしてこなかった方は、是非、チェックしてみてください。一応先にお伝えしておきますが、その方法というのは「”成人の日記念セール”」というように、単純にその名詞をつかったセールにすればよい、というモノではありませんよ。
「成人の日」の例
例えば、次のような販促メールを送ることで、あなたが全く「成人の日」と関係のないビジネスを行っていたとしても、「成人の日」にあやかって、当日限定イベントを開催することができます。
その例文がコチラ。
↓↓↓
只今、ものすごくブルーです。
なぜかというと、
実は、、、
「キモっ!(気持ち悪い)」って言われたんです。
二十歳の子に・・・。
ちょっと用事があって駅に行ったら、
何故か、普段と違って着物姿の人が
たくさんいるじゃないですか?
だから、一瞬、ワケがわからなくて、
動けなくなったんですよ。
でも、次の瞬間、
これから成人式があるからか!
と気づいた時に、
「今日、成人式か!」
と、割と大きめの独り言を
言っちゃったんです・・・(恥)
そしたら、
近くにいた着物姿の女の子達に
「あの人、独り言いってるし・・、キモっ!」
って言ってるのが聞こ得てしまったんです。。。
なんというか、恥かしさと
「キモっ」と言われたショックから
言われたことに気づかないフリして
立ち去りましたが、
本当は、精神的ダメージが大きく、
その場に崩れ落ちそうになりました。
(大袈裟のようですが、本当です・・・。)
そしたら急に、
いつも遊びに来てくれる
みんなの顔が思い浮かんだんです。
だから、イメージじゃなくて、
リアルな、みんなの顔が見たくなったので、
これからイベントやることにしました!
是非、みんなで私を励ましに来て下さい(苦笑)
ここまで。
”こじつけ”でも全然OK。
いかがですか?
「成人の日」とはほぼ関係ないにも関わらず、「成人の日」に”イベントを開催する理由”がありますよね?
この方法なら、自分が「国民的イベント」との関係が殆どなかったとしても、それにあやかって、自分のビジネスでもイベントを行うことができるというのがわかると思います。
紹介した例では、(ヘタクソな)ストーリーによって「成人の日」と、自分がその日にイベントをやる理由を”こじつけ”をして、イベントを案内しています。それでも、”「成人の日」イベントやります!”というような案内をするのと比べると、ファンのお客さまなら、参加しやすくなる傾向があります。
なぜなら、そのストーリーには、お客さまが参加する理由が含まれているからです。
一般的な、「イベント(セールなど)やるから来てね。」という案内は、言い換えると「安くするから買ってね」という、「買ってほしい」「お客さまに売りたい」という気持ちが、前に出ていることがわかります。
それに対して、上記で紹介したストーリーの場合は、ちょっと違います。
何が違うのかというと、
「安くするから来てね」というのではなく、「励まして欲しいから、来てね。でも、その代わりに安くするよ。」という気持ちを感じ取ることができるのです。
同じ、「安くする」ということを行っているにも関わらず、そこに理由があるか?ないか?で、お客さまが行動してくれるかどうかが変わってきてしまうのです。
ちょっと経済行動学の小難しそうな話になってしまいましたが、要するに、「こじつけ」でも何でもいいので、その企画(イベント)をやる理由をつくれば、お客さまに行動してもらいやすくなるということです。
誤解を恐れずはっきりと言ってしまうと、ウソだっていいんです。仮にお客さまにウソだとバレたとしても、「なんか面白いことやっている」と印象付けられれば、お客さまとの話のネタにすることもできますからね。(もちろん、ウソの程度にもよります。誰かを、傷つけたり、誹謗中傷や、詐欺まがいのウソはアウトですよ!)
思いつきではなく、準備が大事
ちなみに、紹介したような時効性のあるストーリーで、当日限定イベントの販促活動を行う場合、メルマガなどで、お客さまに連絡するタイミングも意識しなければいけません。
なぜなら、「成人式」というのは1年に1度だけなので、前日に販促メールを送ったらウソがバレバレですし、反対に夕方や夜などの遅い時間に送信すると、今度は集客数が少なくなってしまう可能性が高くなるからです。ですから、紹介した例の場合は、当日の午前中に販促メールを送信することを想定しています。
つまり、この紹介した方法は、当日に”思いつき”でやれば良いというモノではなく、事前にしっかりと準備をしてから行うモノということです。
準備というのは、販促メールのストーリーもそうですが、例えば、駅の中で崩れ落ちている様子の写真を撮影したり、泣きながら走りさる姿を撮影したりして、説得力というか、印象を強める資料を用意することです。そういう資料があれば、「何か面白いことをやっているな」という印象を持たせることもできますので、お客さまとの話のネタにもなりますからね。
さらに、WEB上での販売に繋げたいのであれば、当然、それ用の限定WEBページを作る必要もありますので、相当慣れている人でもない限り、準備なしでは到底実行することはできません。
ですから、前回お伝えしたように、来年の「今日」に向けて、今から準備を始めることが大事になってくるのです。
今回は以上です。
面白い!と思った方は、是非、取り入れてみてください。