桃太郎といえば、日本で有名な昔話の一つ。その桃太郎が最近、CMに引っ張りだこになっていることはあなたもお気づきだと思います。
特に印象が強いのは、ペプシコーラのCM。小栗旬さん演じる桃太郎のCMがハリウッドばりのハイクオリティでとても面白かったですね。たしかCMフェスティバルというもので最高賞を獲得したCMでした。今年も続編を出すようなので楽しみです。
そして、今年勢いがあるのは、auのCM。松田翔太さんらが演じる、桃太郎、金太郎、浦島太郎の3太郎CM。緩い笑いを誘う感じが面白い感じに仕上がっています。
それに対抗する形かどうかは不明ですが、ソフトバンクも桃太郎CMが登場。一応、桃太郎CMではあるのですが、大人気の白戸家シリーズのCMでもあります。auをバッサリを連想させる構成になっています。
それから、ちょっと覚えている人が少ないかもしれませんが、ミクシーのモンストこと、モンスターストライクのCMでも桃太郎CMをやっていました。
視点をズラせば別物に・・・なる!?
注目なのは、各社”「桃太郎」という昔話から、違う部分
をピックアップ”して制作されている点です。
ペプシコーラであれば、挑戦です。桃太郎が鬼に挑んでいく姿をカッコよく描いています。なんとなくですが、挑戦するってカッコいいというイメージを持つことができます。
auの場合は、家族です。家族割りなら家族みんなが幸せになれるということを伝えたいようですね。CMではかぐや姫と結婚してしまい、かぐや姫のお姉さんが乙姫で「こっちも家族だったのか~い!」という感じです(笑)
ソフトバンクの場合は、田舎です。ソフトバンクなら川で洗濯をしているような山奥でも電波が届きますということを伝えたいようですので、「ソフトバンクは電波が届くエリアが狭くないですよ」ということはこれまでも一貫してメッセージに込められていたので、ブレてはないと思いますが、正直、auに引っ張られ過ぎと思えてしまいますね。
モンストの場合は、4人です。4人集まればモンストをより楽しむことができますよ~ということを伝えるCMだったので、鬼退治に向かう桃太郎、猿、キジ、犬の4人の部分に焦点をあてたようです。もともと「猿」と「参加せざるをえない」の猿をかけたCMだったので、その延長と考えれば、あってもおかしくないと思います。
ざっと紹介したように桃太郎という物語には、挑戦・家族・田舎・4人というように、いろいろな要素を含んでいるということがわかります。
各社、同じ「桃太郎」という舞台設定でありながら、ピックアップするポイントをズラすことで、全く違うコンセプトのCMをつくっているということです。
もっというなら、他にも勝利、冒険、船、孤島、鬼、仲間、アイテムというような要素も含まれていますので、その気になれば、違うコンセプトのCMが作れそうですね。
視点をズラして、差別化を図ろう
これらのCMから学べることは、同じような商品、サービスを提供していたとしても、視点をズラすことでライバルとの差別化を図ることができるということです。
視点をズラすというのは、色々方法があると思いますが、例えば、ターゲットをズラすということも有効です。BtoCビジネスの場合、全年齢層をターゲットにするのではなく、例えば、20代の男性をターゲットに絞り込むことで、他社と差別化する事もできます。
あなたのビジネスでも、視点をズラして他社と差別化を図ることはできませんか?
面白いと思ったら、是非、取り組んでみてください。
今回は以上です。