自分が知らない又は、知識が乏しい業種の方と話をすると、ついつい、その人がその業界の専門家と誤解してしまうことがあります。
例えば、広告会社を、広告を作る専門家と誤解していませんか?税理士を、経営のアドバイスが得意だと思っていませんか?中小企業診断士を、売上アップをさせる専門家と思っていませんか?
ですが、どれも誤解です。
一般的な広告会社が行っているのは、広告を掲載する場所を提供するサービスです。場所というのは、フリーペーパーであったり、掲示板の提供、折込広告のスペースの提供などです。一応、広告の制作をしてくれてはいますが、スペースに収まるように、ある種のフォーマットに従って制作しているだけです。
税理士の先生は、税務業務、つまり決算書を制作する専門家ですので、税金対策という意味ではアドバイスしてくれるかもしれませんが、その他の経営の分野、例えば、営業戦略などのアドバイスは難しいという方の方が多いです。
中小企業診断士も同じで、企業が置かれている状況を分析すること(診断すること)は得意ですが、それを基に売上をアップさせることとなると、結構苦労されているようです。実際に、診断士の資格をとって独立しても、自身の経営が上手くいかない方もたくさんいます。
誤解したままサービスを買わないためには?
もちろん、広告会社であっても、広告を制作するのが得意という企業もありますし、経営サポートが得意な税理士さん、売上アップを本業としている中小企業診断士の方もいると思います。
ですから、重要なのは、依頼しようと思っている企業又は人が、あなたが望む結果をサポートすることができるのか?ということを確認することです。
「集客をサポートします!」といっても、自社の広告媒体のスペースに掲載することを言っているだけかもしれませんし、「経営サポートをします!」といっても、具体的には一部の専門分野のみのサポートするだけかもしれません。
ですから、あなたが求めている結果を現実的に導き出すためのサポートをしてもらえるのか?という視点で依頼する会社を見極める必要があります。
見極める方法は簡単で、具体的に何をしてもらえるのか?を聞くだけです。中には都合の良いことしか言わない場合もあるので、話を聞いても不安が残るかもしれません。
そんなときは、可能であれば、その企業のサポートを受けている他の企業などに連絡をとって聞いてみるという方法もあります。(失礼の無いように相手への気遣いは必須です。)
知識が乏しい分野でサービスを受けたい場合、この企業は○○の専門家だと思ってしまいがちですが、本当にそうなのか?ということを見誤ると、費用が無駄になってしまいますので注意が必要です。
今回は以上です。
面白いと思った方は、是非、実行してみてください。
P.S.
コンサルティング会社の場合、守秘義務が発生するので、顧客の名前を教えてもらうことは困難ですので、サポートの内容の他に、担当者との相性なども参考にするとよいと思います。