芸能事務所に所属する女優さんやモデルさんが、配膳まで行ってくれる法人向けおもてなしランチデリバリーサービスというものが存在します。
モラハラやセクハラに対して敏感になっている時に、こんなことを言うのはドキドキなのですが、店員さんが可愛いお店と、そうでないお店。同じようなランチで味も価格も似たり寄ったりだった場合、どちらを選ぶかというと、9割の男性は前者を選ぶと思います。
では、価格が違う場合はどうでしょうか?店員さんが可愛いお店の方が3割増しの価格だったとしても男性の6割~7割近くは店員さんが可愛いお店を選ぶと思います。はたから見ると「男ってバカだな~」と思ってしまうかもしれませんが、そんなものです(笑)
ここで注目なのは「男はバカ」という所ではなくて、「商品の価値が上がった」という点。同じような商品であるにもかかわらず、店員さんが可愛いということに、男性客は価値を感じて文句もいわずに、割高の商品を購入してくれるのです。(アレ!?やっぱり男はバカって結論になるかも・・・(+_+))
でも、これって反対もありますよね?例えば、イケメンのスタッフがいるカフェとそうでないカフェなら、多少値段が高くても女性の6割~7割は前者のカフェを選ぶと思います。
何がいいたいのかというと、ターゲット(お客さま)によって商品やサービスの価値は変わるということです。つまり、ターゲットが明確になっていれば、商品やサービスの価格を上げることができるということでもあります。
冒頭で紹介したサービスのターゲットは「男性」です。ターゲットが明確になれば、価値を高めるアイディアがいろいろだせると思います。
例えば、紹介したサービスの場合、大手・上場企業限定で、税別3万円以上でなければ注文できません。ということは、それが注文できるということは、一つのステータスになるということです。(「ステータス」とか男性が好きそうな響きですよね(苦笑))逆を言えば、その「ステータス」というエサによって、価格を引き上げているということでもあります。
ただし、引き上げられる価値にも限界はあります。これがもし、通常500円で提供しているお弁当だったら台無しですよね?ですので、価値を上げるにしても、メイン部分(商品やサービスそのもの)の価値を上げるのか、付加価値部分の価値を上げるのかを意識することがとても重要です。
冒頭のサービスの場合、提供するお弁当は、厳選された老舗・人気レストランの価格が大体2000円~3000円のお弁当であり、新人女優さんやモデルさんが配膳するというのは、あくまでも付加価値部分での価値向上につながっているというわけです。だからお客さまも納得してくれるのです。
このサービスをヒントに、あなたが提供している商品やサービスの価値を高めることを考えることはできませんか?キーワードは、メイン部分の価値、付加価値部分の価値、そしてターゲットです。
面白いと思った方は、是非、取り組んでみてください。
P.S.
ちなみに、このサービスの名称は「プラチナランチ」というのですが、プラチナ級のランチという意味かと思いきや、配膳する女優さんやモデルさんが所属する事務所が「㈱プラチナムプロダクション」なので、もしかしたらそっちからもとっているかもしれませんね。