売上をアップさせるために、次の1手に賭けることほど、無謀なものはありません。
テレビドラマで見るような、「この施策が上手くいかなかったら、倒産してしまいます。だからこれに賭けています!」という状況になってしまうのは、現実的にはアウトです。なぜなら、そのような状況になるということは、それまで何等かの策を講じて、対処してこなかったということだからです。
もしかしたら、これまでいろんな施策を行ってきたが、どれもヒットしなかったために、そのような状況になっているというケースもあるかもしれません。その場合は、施策のポイントがズレているということが考えられます。
あなたなら、売上をアップさせるために、最初にどのような施策を考えますか?もし、広告・宣伝に力をいれて集客すると考えていたら、ムダ施策を選択する可能性があります。
ムダ施策というのは、文字通り、やるだけムダな施策のことです。広告・宣伝に力を入れても、多くの場合、集客できません。大手企業でさえ、多額の広告費を投入しているのに、それが売上につながらなくて苦労しています。そんな状況の中で、少額の広告費しか使えない企業が広告・宣伝活動に注力しても、売上には繋がらないので、広告費がムダになる、ムダ施策になってしまうのです。
では、どうしたらよいのかというと、施策に頼る前に、あるポイントを見直すことです。そのポイントというのは、お客さまをリピーターに変えることです。
多くの経営者が、「いい商品やサービスを提供していればリピーターは増える」という誤解をしています。たしかに、条件の一つではありますが、お客さまをリピーターに変えるにはそれだけでは不十分です。何が足りていないのかというと、お客さまをリピーターに変える努力です。つまり、お客さまにリピートしてもらうために、あなたは何をしますか?ということです。
それを考えるには、現在どんなことを行っているのかを振り返ってみることです。きっと、あなたは驚くと思います。
なぜなら、具体的には特に何もやっていないから。何もやらなくてもリピーターが増えているなら問題ありませんが、多くの場合、リピーターが増えないから新規客を増やそうとしています。ですが、それでは広告・宣伝費のムダ遣いです。
新規客集客に注力する前に、集めたお客さまをリピーターに変えることに注力する必要があります。そこが改善されなければ、いつまでも広告費を掛けて、新規客集客に頼る経営になってしまいます。
もしも、売上を増やしたいと考えているのであれば、新規客を増やそうと考える前に、リピーターを増やすための施策を考えることを優先することをおススメします。
今回は以上です。
面白いと思った方は、是非実行してみてください。