ビール業界が今、大変なことになっています。
どう大変なのかというと、大手各社が新商品を次々と発表し、私が知っているだけでも、5月までに13もの新商品の発売が予定されています。
その背景には、酒税改正というビックイベントを控えているからです。
詳しくはコチラをご覧ください。 ⇒ 酒税改正で「ビール戦争」幕開け 勝負の分かれ目は
勝負の分かれ目はポジショニング
新商品が次から次へと発表されるということは、選択する自由が増えるので、消費者にとっては良い事のように感じますが、実はそうでもありません。
これは、心理学的に検証されていることなのですが、人は、選択肢が多くなりすぎると、選ぶことができなくなるという実験結果が存在します。
選ぶということは様々な条件で比較しているということであり、「条件Aについてはこっちの方がいいけど、条件Bはあっちの方がいい。条件Cだと違うあっちやつがいいし・・・・」というように、選択肢が多ければ多いほど選びきることができなくなるということです。
では、どうしたらよいのかというと、商品一つ一つにポジションを与えることです。
ポジションというのは、位置づけのことです。ファンビジネス流にいうと、’‘お客さまの心の中での位置づけを指します。”
例えば、あなたは日本で一番高い山の名前を答えられますか?
おそらく「富士山」と余裕で答えることができると思います。
では、日本で二番目に高い山の名前は答えられますか?
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・
どうでしょうか?即答できたでしょうか?
多くの場合、この問題に答えることはできません。(答えは北岳(きただけ)です。)
日本で2位の存在であるにもかかわらず、知名度が低いというのは、けっこう驚きだと思いませんか?
逆を言うと、1位になってしまえば、2位以下の存在を消すことができるということでもあります。
これが、ポジショニングの考え方です。
つまり、1位のポジションを獲得してしまえば、2位以下のライバル達の存在を打ち消すことができるということです。
では、1位のポジションを獲得するためには、どうしたらよいのか?
それは、「〇〇といえば〇〇」という一言をつくってしまえばよいのです。
JIJICOの記事で紹介している「焼き魚にはこのビール」という例は、「焼き魚に合うビールというポジション」を獲得するための言葉です。
イメージを浸透させ1位のポジションを固めてしまう。ライバルが多いのであれば、なおさらそういった活動が重要になってきます。
酒税改正によって、ビール戦争の勃発が期待されていますが、新商品の投入に注目するのではなく、どの商品がどうやってポジションを固めていくのか?という点に注目してみてはいかがですか?
あなたのビジネスにヒントになるかもしれませんよ。
本日は以上です。
JIJICOの記事はコチラからご覧ください。 ⇒ 酒税改正で「ビール戦争」幕開け 勝負の分かれ目は
P.S.
B to Cビジネスを行っているのであれば、もう、これはチェックしていますよね? ⇒ お客さまに『指名買い』される方法
Tag: JIJICO ポジショニング