「不満なら返金」アサヒ飲料が期待する効果

専門家による時事ネタコラム、JIJICO(ジジコ)に新しい記事が掲載されました。

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今回のお題は、「「不満なら返金」アサヒ飲料が期待する効果」というもの。
今月行うアサヒ飲料が行う、返金イベントをテーマとしたものです。



アサヒ飲料の返金イベントとは、19日にリニューアル発売する「ワンダ ゴールドブラック 金の無糖」の購入者に対し、味に不満だった場合、代金130円を返金するというものです。

缶コーヒーに返金保証を付けるのは、かなり珍しいことなので結構な話題を呼ぶことが見込まれます。
ココにアサヒ飲料の狙いがあるので、そのことをJIJICOの記事にさせていただきました。

記事の方では、返金保証をつけることで期待できる3つの効果と、返金保証のリスクについて書きましたが、私が一番のポイントだと思っているのは、最後の数行部分。



文字制限があることと、たくさんの人が目にする専門家のコラムで、大手企業のネタバレはマズイかな~と思い、さらりと触れる程度にした部分が、じつは、一番のポイントだと思っています。




その最後の数行というのは、JIJICO記事を読んでのお楽しみですが、少し解説します。

商品改良において、消費者の声はとても参考になりますが、その消費者の声を取るのは容易なことではありません。
しかも、リクルートの個人情報流出事件が起きた直後ということもあり、ほとんどの人が、個人情報を出す前提でのアンケートには答えたくないと考えています。

都心では、街頭アンケートなどのイベントをやっていることもありますが、いろいろな手続きが必要である上に、人件費などの諸々のコストがかかる一方で、大量にはアンケートを収集できません。
その上、アンケートを取るのに声を掛ける人も、かなりのストレスのかかる仕事になります。

そう考えると、街頭アンケートは乱用できないことが容易にわかります。(中小企業は結構やりがちですが、社員のストレスのことを忘れているケースが多いのでご注意を!)


そこでアサヒ飲料が考えたのが、この返金キャンペーンです。
返金申請するためには、アンケートに答える必要がありますので、お客さまは必然的にアンケートに答えてくれます。
しかも、5万人という人数です。

返金キャンペーンのコストは1千万円位かかってしまいますが、その分、質の高い顧客情報を5万件入手できるのです。

名簿業者から購入した個人情報リストにアプローチをすると、お客さまに不信に思われますが、自社で集めた顧客情報にアプローチするなら、お客さまに不信には思われません。
この点を理解していない企業が多いから、名簿業者が無くならないのだと思います。)

返金保証で、顧客情報を集めるという戦略はかなり参考になる戦略だと思います。

よければJIJICOの記事もご覧ください。⇒ 「不満なら返金」アサヒ飲料が期待する効果



ちなみにですが、アンケートを取る際に、個人情報を出すか出さないかでも、その内容が大分変ってしまいます。

個人情報を出す場合、あまり適当なことは記入できないという心理が働く一方で、無難な回答になる傾向もあります。
反対に、個人情報を出さない場合、素直な回答をもらえる反面、いきすぎた誹謗中傷も多くなる傾向があります。

どちらも一長一短ととらえ、目的に合った方法でアンケートを取るようにして下さい。

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