新人さんは研修頑張っていますか?
色々なところで新人さんが目につくようになったので、そろそろ新人研修が終わり、OJTに移行してくるタイミングのようです。
人財育成というものは、教える側も、教わる側も、必至でなければいけないと私は思っています。
・やって見せるから、見て覚えて。
・とりあえずやってみて、分からない所があったら、聞きに来て。
・後は自分で勉強して。
このような教育をした結果、何か思うように人が育たない・・・。
そんなことは教える側も、何年も前から経験しているハズです。
「最近の若者は育たない」ではなく、「ここ数年、新人教育が上手くいっていない」ということです。
つまり問題は、”いい人材が入社してこない”ということではなく、”教育体制が整っていないこと”だということなのです。
ほとんどの企業が、前年と同じことをやりたがります。
これまでの歴代人事の方が築きあげてきた”教育プラン”をそのまま使っていませんか?
「ウチは今までこうやってきた」
こんな意見が出るようになると、キケンです。
なぜならそれは、「違う意見」が出るようになってきたということであり、「今までの方法」ではうまくいかなくなり始めたということだからです。
それなのにもかかわらず、
「ウチは今までこうやってきた。だからこれからも同じようにやっていくんだ!」
と強行した結果、上手くいかない→業績不振のサイクルに陥いってしまうケースがとても多いのです。
例えば、小泉政権時の規制緩和によっていろいろな業界の業績が軒並み悪くなりました。
私が耳にするところでは、「小泉政権が悪かった」という意見をよく耳にしますが本当にそうでしょうか?
業界の業績が悪くなったのは、規制緩和という施策に対し何もしてこなかった自分たちの責任ですよね?
規制緩和は「じゃあ、明日から始めるからよろしく!」というものではなく、「○年の○月○日より始めます」というように猶予期間があったはずです。
その猶予期間にしっかりと対策を講じた企業は、規制緩和後、多くの企業が業績を低下させている中で、爆発的な売上を上げています。
また、リーマンショックから始まった不況も同様です。
「景気さえ回復すれば・・・」
そんな他人任せな考えをしている所が、業績を低下させています。
結局、”昨日までうまくいっていたこと”が何かをきっかけにして上手くいかなかったときに、企業が取る行動は2つしかないのです。
一つは、過去にうまくいったことをやり続ける。
もう一つは、今後上手くいくことを模索し続ける。
どちらが正解で、どちら不正解というモノではありませんが、どうせなら愉しい方を選びませんか?
何が言いたいのか?
それは、歴代通りの教育システムがうまく機能しなくなったら、新しい教育システムを取り入れてみてはどうですか?という提案です。
教育が上手くいかないことを、”人”のせいにして片づけてしまうのではなく、”教育プログラム”のせいでは?と疑ってかかってみる。
一つの事実に、複数の視点を持つことが大切です。