ここに、2人の社員がいます。
ひとりは、成果は地味だが会社の理念に共感している鈴木さん。
もうひとりは、成果は抜群だが会社の理念に共感していない小林さん。
どちらが会社にとって大事にしなければならない人財でしょうか?
実は、経営者や権限者が、ここでよく判断を間違えます。
2人を比較したときに、成績が優秀な小林さんを大事にしがちです。
これは、目先の成果だけにとらわれてしまっているため、
後々会社にとってマイナスとなる人材を残してしまうということでもあります。
会社の理念とは、その会社の目指す方向でもあります。
ですので、個人の成果が出ているからといって、
その理念に従えない人は、
長い目で見たときに会社に大きなマイナスにになる可能性もあります。
なぜなら、会社の理念に共感していないため、
いずれは会社を去ってしまうというリスクがあります。
ですので、もっと成果をださせようと一生懸命育てても、
ムダになってしまう可能性が高いです。
また、会社の理念に共感していないから、
会社の理念を踏まえて部下を育成していくということも行いません。
ですので、会社の理念に共感しない社員を増やしてしまい、
将来会社を支えるべき社員が育たないという企業崩壊のリスクにも繋がります。
ということは、会社が大切にすべきなのは、
会社の理念に共感している鈴木さんであるということが分かると思います。
たとえ現在は成果が地味であっても、
会社の理念に共感している人を大切に育てあげることが、
企業のミッションではないかと思います。
なぜなら、それが会社の未来を育てるということにもつながるからです。
どの社員を大切にするかの判断で、未来の会社の姿が大きく変わるとしたら・・・?
未来崩壊を予想できずに、目先の利益に目がくらむのか、
未来を育てるために、地道な成果を育てるのか?
理念に共感しているか、否か。
そういった視点から、
大切にすべき人財を見極めるということをしてみてはいかがでしょうか?