はじめに
ホットペッパービューティーのポイント といっても、基本的なWEBマーケティングの考え方を取り入れるだけです。ですが、たったそれだけで、劇的な効果・・・とまではいかないかもしれませんが、”成果の出やすさ”は格段に上がります。
ですので、その辺のこと(マーケティングとかWEBとか)は苦手・・・という方も多いと思いますが、そういう方でも、理解して取り組めるように、お伝えしていきますので、リラックスして読み進めてください。
集客できない原因は・・・”使い方”!?
もし、「 集客 のために ホットペッパービューティー を利用しているけど、”苦戦”している・・・」というのであれば、その原因は、ホットペッパービューティーの”使い方”にあるかもしれません。
というのも私が見た限りではありますが、8割〜9割近いサロンが、ホットペッパービューティーという”集客サイト”を有効活用できていないからです。
ここでいう”使い方”というのは、操作方法ではなく、有効活用する方法、もっというなら、もっというなら、”新規客を集めるための戦略的な使い方”のことです。
ほとんどのサロンは、入力できるスペースに”穴埋め”的な感覚で入力しています。もちろん、頭を捻って、色々考えた末に入力しているとは思いますが、そこに戦略的な意図が含まれているケースは稀です。
ですから、「最旬ショートヘアは当店にお任せ!」というタイトルを付けながら、ロングヘアの写真を掲載している・・・なんてことをしているケースが意外なほど多いです。
「さすがにそんな凡ミスはしないし!」と思う方もいるとは思いますが、ホットペッパービューティーにアクセスして、いろんなサロンをチェックすれば、納得してもらえると思います。
おそらく、”間違い探し”の感覚でサイトをチェックすれば、いろんな”凡ミス”に気づくと思います。
これもある意味で、ホットペッパービューティーの”有効活用”の一つですね(笑)
今回は、そんな凡ミスを指摘する・・・のはあなたにお任せするとして、すぐに有効活用するためのポイントをいくつか紹介していきます。
ヘアサロンを題材として紹介していますが、他の業種(痩身系サロン、ネイルサロン、エステサロンなど)でも参考になりますので、ぜひ最後までチェックしてみてください。
※以後、ホットペッパービューティー をHPBと記載します。
” アクセス数 ”は参考にならない指標!?
HPB(ホットペッパービューティー)有効活用法をお伝えする前に、HPBもWEBを利用しているものなので、WEBの情報に関して誤解されがちな”アクセス数”の見方についてお伝えします。
そのWEBに詳しくない人の多くが勘違いしているアクセス数についてですが、「アクセス数が増える = 予約数が増える」・・・というような単純なものではないです。
厳密に言えば、「何アクセスで1件の予約が取れるのか?」という成約率が明確になっていない状態では、月々のアクセス数がどれくらいあるのか?という情報は、あまり参考になりません。
ですから、HPBの担当者の「サロンのページへのアクセス数が増えてます。だから、これから予約が増えると思いますよ」というアドバイスは、全く参考にならないのです。
大事なのは、アクセス数よりも成約率です。これは、他のWEB媒体でも同じなので、覚えておいて損はないです。
ただ、HPBの場合は、サロンごとに結構な数のアクセスがあります(よね?)。それは月々提出してもらえるアクセスレポート?(正式名称は忘れました・・・)を見ればわかるハズです。(昔は、非現実的な数字が記載されていたので、ちょっと信用できない数字でしたけど、最近は割と現実的な数字が記載されてるようなので、数字の信憑性は高くなったと思います。)
しかも、HPBという、アクセスする人の用途が明確なWEBサイトへのアクセスですから、そのアクセスのほとんどが”今すぐ客”からのアクセスです。
それなのに、新規客の予約を獲得できなくて苦戦しているサロンが多い・・・という状態は異常であり、かなりの顧客獲得ロスをしていることに気づくと思います。
だからこそ、今すぐHPBの”使い方”を変える必要があるのです。
予約につながらない原因は・・・
ではなぜ、そんな優れた集客サイトで、今すぐ客からのアクセスも多いののに、予約に繋がらないと思いますか??
その理由は、”予約につなげるための使い方”ができていないからです。
”予約につなげるための使い方”というのは、次の3つのポイントを押さえることです。
① お客さんが検索する条件にサロンをマッチさせること
② サロンの詳細ページにアクセスさせること
③ 良さそうなサロンと思わせ、予約してもらうこと
恐らくあなたは、「それくらいのことは、ちゃんとわかっているし、そうなるように使っている」と思ったかもしれませんが、冒頭でお伝えしたように、8割〜9割のサロンは”それ”ができていません。
その理由は・・・・この記事の続きを最後まで読めばわかると思います。
① お客さんが検索する条件にサロンをマッチさせること
ホットペッパービューティーの検索機能は優秀です。ユーザー(お客さん)の意図を汲んだものになっているので、多岐にわたり細かい条件を指定して検索することもできます。
おそらくあなたも、サロンが提供しているメニューやサービスに該当する条件を検索軸に設定していると思います。
ですが、ここで注目すべきなのは細部の条件よりも、”オススメの特集”などの大枠での条件です。
細部の条件を入力すればするほど、あなたのサロンが見つけられる可能性は高まるかもしれませんが、最初から詳細な条件を入力してサロンを探す人よりも、オススメ特集やメニューなどから探す人の方が多いです。
だから、HBPでは詳細検索画面へのリンクをエリアの目立つところに設置せず、オススメの特集などの、大枠での検索条件を設置しています。
そして、ここで重要になるのは、お客さんが求める条件(検索軸)にマッチさせることです。
検索軸をみたらわかると思いますが、あなたのサロンが特殊なサロンでない限り、ほとんどの検索軸に、あなたのサロンは対応できるメニューを持っているはずです。
ただ、HPBでは検索軸を設定できる数が決まっているはずなので、その中から絞り込んで選ぶ必要があります。
ですから、その”絞り込む条件”がとても重要になります。なぜなら、ライバルサロンが多い条件”だけ”を設定すると、あなたのサロンの存在に気づいてもらうことが難しくなるからです。
例えば、あるエリアの「デザインカラーが得意なサロン」の場合、その条件を設定しているサロンが204件ありました。もしあなたのサロンがその検索軸を設定していた場合、あなたのサロンが検索結果一覧の1ページ目に表示される上位20件に含まれていないと、ほぼ、見つけてもらえません。
ですから、その条件からあなたのサロンページへのアクセス数や予約をしたお客さんは少ないハズです。これは、ホットペッパーが出してくれるレポートや、予約実績をみれば、ある程度わかりますよね?
確認してみよう!:検索結果であなたは何番目に表示されますか??
基本的に、広告プランが高いサロンが上位に表示されます。あなたが登録しているエリアやプランによって、上位20件に含まれるかどうか?が違ってきますので、現在設定している条件で検索した時に、検索結果一覧の1ページ目に表示されるかどうか?を確認してみてください。
そして、その結果を踏まえて、1ページ目に表示されないのであれば、条件を変更することをお勧めします。
なぜなら、アクセスされない条件に、限りある検索軸の1つを使い続けても、ムダだからです。
検索軸を決める際のヒント
オススメなのは、ライバルのサロンが少ない条件”も”設定することです。
ライバルのサロンが少ない条件なら、検索結果一覧の1ページ目にあなたのサロンが表示される確率が劇的に高くなるからです。
ただ、誤解しないで欲しいのですが、「ライバルが少ない条件を選べばOK」ということではありません。
大事なのは、ライバルが多い王道の条件とライバルが少ない冒険的な条件の両方を設定し、より反応(アクセス数)が多い検索条件を見つけることです。
もし、アクセス数はあるけど予約につながらないという場合は、すでにお伝えした通り、成約率の問題ですので、サロンページの”使い方”の問題です。そこについて後ほどお伝えします。
そして、反応が悪い条件は、定期的に見直しが必要です。見直しというのは、条件の見直しをするか、後述するサロンページにアクセスさせるための工夫を施すことです。こちらも後ほどお伝えします。
検索軸でお客さんが探す条件にマッチしなければ、サロンのページへのアクセスはもちろん、予約を獲得することもできません。
ですから、適当に、無難な条件を選ぶのではなく、予約につながる条件を選ぶことがポイントなのです。
② サロンの詳細ページにアクセスさせること
サロンの詳細ページにアクセスしてもらうためには、検索結果一覧に表示されるサロンの中でも、いかに、あなたのサロンに興味を持ってもらうかことができるか?にかかっています。
その際に優位なのは、やはり、検索結果で上位に表示されるサロンです。単純に、上位に表示されれば、あなたのサロンの存在に気づいてもらえるからです。
そのため、HPBでは、広告プランが高いサロンを優先的に上位に表示するようにしています。さらに”PR”として検索結果の1番目に表示されるサロンは、ほぼ確実に、お客さんの目に触れることができます。
ですから、”検索結果一覧の画面で上位に表示される”という意味では、高い広告プランはとても魅力的です。
ただ、ちょっとした工夫をすることで、高いプランに変更しなくても同様の効果を得ることはできます。
例えばすでにお伝えしたように、ライバルが少ない検索条件を設定すれば、絞り込まれるサロンの数が少なくなるので、わざわざPRとして検索結果一覧画面の上部に表示させなくても、あなたのサロンの存在に気づいてもらえる可能性が高くなります。
上位表示より重要なこととは?
そして”上位に表示させる”ことよりも重要なことがあります。それは、お客さんに興味を持たせることです。
上位に表示させ、お客さんの目に触れることができても、お客さんに興味を持たれなければ、サロンの詳細ページにアクセスしてもらえないからです。そうなると、当然、予約の獲得もできませんよね?
お得なクーポンをつけるよりも重要なこととは?
”興味を持たせる”というのは、「お!このサロン良さそうだな」と思わせることです。
では、ここで質問です。
お客さんは何を基準に「良さそうなサロンか否か?」を判断していると思いますか?
”お得なクーポンが付いているか否か?”とか、”料金が安いか否か?”ではない部分で判断しているのですが、あなたはわかりますか?
その答えは・・・・お客さんの要望を満たせそうなサロンであることです。
当然といえば当然ですよね?
検索結果に表示されているサロンは、お客さんが求める条件にマッチしたサロンが表示されていますが、それでもサロンの詳細ページにアクセスされるサロンと、そうでないサロンとに別れてしまいます。
その違いが、要望を満たせそうと感じることができたかどうか?なのです。
考えてみよう!:お客さんがその条件を選んだ理由は何?
例えば、検索条件にある「再現性・もちが良いカットが得意なサロン」で検索するお客さんは、なぜ、その条件を選んだののか?を想像してみてください。
いくつか考えられる例を挙げるとするなら、
・結婚式に参加するので、一日中セットが崩れないようにしたい人
・髪の量が多く、すぐにセットが崩れてしまい悩んでいる人
・朝の短い時間でも、簡単に再現できるスタイルを望んでいる人
など、いろいろです。
おそらくあなたの方が、こういったお客さんの事情を把握しているはずです。
あとは、その事情を解決できることを目立つ部分(タイトルなど)で伝えれば、自然とお客さんの興味を引くことができます。
ただ、この方法には注意点というか、デメリットもあります。
それは、その事情に合わないお客さんの興味を引くことはできないということです。
当たり前ですよね?結婚式用のヘアスタイルと、時短で再現できるヘアスタイルでは、お客さん求める要望が違いますからね。(もしかしたら、結婚式用の時短ヘアスタイル・・・ってニーズもあるかもしれないですけど・・・。)
ですから、お客さんが何を求めるのか?もしくは、何を求めているお客さんを集めたいのか?を明確にして、サロン一覧ページに表示される項目に、何を記載するのか?がとても重要なのです。
お客さんは検索条件で絞り込んだ、全てのサロンをチェックするわけではありません。
ですから、その条件で検索するお客さんの事情を理解し、お客さんの要望を”解消できる”ことを伝えることが、サロンのページへのアクセスにつながります。
お客さんに興味を持ってもらい、サロンの詳細ページにアクセスしてもらうためには、何でどう伝えたら良いのか?という視点で、見直してみる&考えてみてください。
③ 良さそうなサロンと思わせ、予約してもらうこと
サロンのページにアクセスしてもらっても、それが必ず予約に繋がるとは限りません。それは、あなたも既に知っていることですよね?
お客さんは、”サロン情報”や”こだわり”、”クーポン内容”や、”口コミ”などの情報を確認してから、最終的に「予約するかどうか?」を判断しています。
ですから予約してもらうためには、
「アクセスするお客さんはどんな人のなのか?」
「どんな情報を知りたいのか?」
「どんな情報があると、予約したくなるのか?」
という予測をたてて実践し、予約結果をもとに新たに予測を立てる・・・ということを繰り返し行うことで、その精度を高めていくことが望ましいです。
例えば、「再現性・もちが良いカットが得意なサロン」の条件で考えると、
・アクセスするお客さんはどんな人?
→ 結婚式に参加するので一日中セットが崩れないようにしたい人
・どんな情報を知りたい?
→ 同じ目的で利用した人の口コミ、サロンの評判、どんなセットがオススメなのか?の情報
・どんな情報があると予約したくなるのか?
→ 初めて利用した人の高評価の口コミ、カウンセリングがあること、結婚式参加者向けのクーポンがある
といったことを想像し、それをホットペッパービューティーに掲載し、反応(予約獲得)が悪ければ、ターゲットの目的を違うもの(例:結婚式参加する人 → すぐにセットが崩れて悩んでいる人)に変えてみるなどのテストを行って、予約を取りやすい組み合わせを探るのです。
若干面倒に思うかもしれませんが、そういう地道な作業の繰り返しがとても大切で、後々の成否を分ける原因にもなります。
すでにお伝えしたように、アクセスはそこそこあるのに、予約につながっていない場合は、成約率の問題で、サロンの詳細ページに問題があるということです。
ですから、どこに問題があるのか?の仮説をたてて改善するという作業が必要不可欠です。これをやらないと、成約率が一向に改善されず、予約獲得ロスをし続けることになります。
美容系は”流行り廃り”が激しいので、一時期効果があったものでも、しばらくすると、全然効果がなくなることも多いため、定期的に予測&検証を行い、改良していく・・・という作業が必須になります。
例えば今、”ベッカムカット”をアピールしても、知らない人の方が多いですから、それで予約を獲得できる可能性はかなり低いということはわかりますよね?
なので、大変だと思うかもしれませんが、継続的に見直しを行うことを、強くお勧めします。
いかがですか?
予約を獲得するためのホットペッパービューティーの使い方をいくつか紹介しましたが、”すごい必殺技”や”奇抜なアイデア”ではなく、”言われてみれば当たり前の内容”だったと思います。
ただ、その”当たり前の内容”が今までとはちょっと違うと言うことに気づいてもらえたら、あとは、あなたが実践していくだけです。
今回お伝えしたことが、あなたのお役に立てれば幸いです。